「潮の吹く港」を読んで

 

 こんにちは。私の同期であり、1つのベッドで共に寝たこともある陸馬くんからバトンを受けました、新2年の手塚です。

 このバトンが回ってくるまで、何を書いたら面白いのか、読んでくださっている方に賞賛していただけるのかをずっと考えており、昨夜はぐっすり眠れました…。やはり、近頃は寒気に気を付けなければなりませんね。

 と適当なこと綴っていると、岩崎さんのような独特なユーモアや、陸馬くんのような小説家レベルの表現能力が私には欠如している、ということを痛感させられます。特に陸馬くんの日記の見出しには舌を巻きました。志賀直哉の『城の崎にて』、川端康成の『伊豆の踊子』、山本陸馬の『潮の吹く港』。私は、かの文豪たちと比肩するワードセンスを持つ彼のことを尊敬しております。どうやら私のような凡人は、差し障りのないことを書いたほうが身のためのようですね。

 突然ですが、やはり、「物事は両面から見る」(by司馬遼太郎)ことが大切ですね。そう思った私は、陸馬くんとの思い出深いデートを「手塚」目線から振り返るべきだ、という結論に至りました。そのため、この日記は今から読書感想文、『「潮の吹く港」を読んで』となります。

 6月2日。この日は偉大なる横浜市民にとっては大切な日です。ほとんどの方がご存じかと思いますが、横浜港開港記年日ですね。ちなみに本能寺の変が起きた日でもありますね。

 それはさておき、この開港記念日にはたくさんの花火が上がります。そこで私は、日頃からお世話になっており、師と仰いでいる彼へのプレゼントとして、「横浜開港祭の花火~横浜の夜景を添えて~」を見せてあげたい、と思っていました。
 余談ですが、夢の大学生活を見据え、男子校で6年間もの歳月を費やして作り上げたデートプランを、まさか男性に披露することになるとは予想だにしていませんでした。

 そうは言いつつも、陸馬くんとデートしたい私に強敵が現れました。それは、同期の福澤くんでした。この1日前、同期の男子部員はキャディーバイトをしており、そのときに福澤くんには横浜でデートすることが漏れていました。彼が新横浜のラーメン博物館に一緒に行こうと言い出したのです。そして陸馬くんは乗り気でした。完全に敗北です。6年間男子校でぬるま湯に浸かっていた私には、百戦錬磨の彼に到底敵わないことを改めて思い知らされたのです。それならば、と思い、同期全員を誘い、昼に陸馬くんとデートをして、夜景はみんなで見るという妥協点を自分の中に見出しました。

 結果的には福澤くんと陸馬くんと3人で夜景を見ましたが、なぜでしょうか、彼の日記には福澤くんが一切登場しておりません。恐らく彼には私の気持ちがわかるのでしょう。

 と僭越ながら、皆さんの涙腺を刺激させて頂いたところで締めさせていただきます。(これはフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません。また、ここまで言うことが出来るのは福澤くんとの関係があってこそなので、どうぞご安心ください。)

 なにはともあれ、とても楽しい1日でした。今後は同期だけでなく、先輩方と日帰り旅行などに一緒に行く事ができたら嬉しい限りです!

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 次の日記は、あのように淡く、ほろ苦い経験を味わせてくれた、同期の中でも1,2を争うイケメンの福澤くんに回します!