ガードレール

 こんにちは。熱い夜を過ごした手塚くんからバトンを受けた2年新歓代表の福澤と申します。外出自粛を続けていると、外に出た時に季節の変化に驚かされます。ふと1年前のことを思い出せば、当時は手塚くんと初めて会った頃でした。

 手塚くんとの初デートは去年の4月のこと。2人で大学通りの洋食屋さんに行きました。互いに初めて会った同期ということもあり、あのオムライスの味は忘れられないものでした。付き合いの長さから見ても、私の手塚くんに対する愛は陸馬くんを凌駕していると言って差し支えないでしょう。

 さて、19年度入学の同期は先日全員でディズニーシーに行ってきました。これは同期のもえなちゃんの提案から始まったものでしたが、生憎私は若者文化への造詣が深いとは言えず、乗り気ではありませんでした。半ば強引に誘われたこともあり、もえなちゃんのことを恨んだ当時を思い出します。

 同期8人のうち5人は朝一から入場していましたが、私を含む3人は午後からの入場です。浦安駅から出て入場門に向かっていた私は、道の構造やガードレールの老朽化に難癖をつけ、挙げ句の果てには千葉県の財政について苦言を呈していたりなどしていました。ここまで読んでいただいた方はお気づきでしょうが、私は付き合った彼女からいつも愛想を尽かされ振られるタイプです。

 無事合流した一行は、まず被り物の帽子をみんなで買おうという運びになりました。私はそんなもの何の役にたつと言い捨てましたが、他の7人は全員買うことになりました。みんな可愛いな。

 7つの帽子と1つの黒頭は続いて回転系アトラクションに乗ることに。キャーキャー騒ぐ前列の女子高生をよそに、頭の中には遠心力の物理公式「mrω^2=mv^2/r」が浮かんできました。
いざ乗ってみたら、それはハンドルでトロッコの昇降を操作できるものでした。高いところから見た遊園地の景色はとても壮観で、風を切る瞬間が気持ちよかったです。
楽しくなんかないです。

 日が暮れて一行はトイストーリーマニアというアトラクションに向かいました。これは乗り物に乗りながら手元の銃で敵を倒す遊具です。私は指先に全神経を集中させ、敵を倒しまくりました。蓋を開けてみれば、私は同期で1位のスコアを取っていました。
楽しくなんかないです。

 一日の最後には、入場門前の地球で集合写真を取りました。クリスマスツリーが煌めき、辺りは幸せそうな笑顔で溢れていました。みんなでお土産を買いました。

 綺麗に塗装されたガードレールを横目に、私は帰路につきました。
楽しくなんかないです。

 次は、同期の中で一番気が合う(と勝手に思っている)イケメン王子様のとうま君にバトンタッチ!